寝付けぬ子どもに効果?米・大学チーム研究発表
2008.01.14 朝日新聞(ワシントン=勝田敏彦) 全文掲載
ひどいせきで寝つけない子どもには、せき止め薬よりハチミツが効くかも・・・。そんな研究結果を、米ペンシルバニア州立大チームが専門誌に発表した。
研究チームによると、ハチミツには抗菌作用があり、呼吸器疾患の一部の民間療法で使われている。
そこで今回、ソバハチミツを使い、代表的なせき止め市販薬の成分デキストロメトルファン(DM)と効き目を比べてみた。
せきの症状がある105人(2~18歳)を対象に実験。
就寝30分前にハチミツを飲んだ子供は、ハチミツ味をつけたDMを飲んだ子どもや、何も飲まなかった子どもに比べ、明らかにせきが軽くなり、寝つきもよくなる傾向があった。
チームのイアン・ポール医師は「効果に疑問があり、副作用も心配されるDMより、ハチミツによる治療の可能性を知ってほしい」という。
ただ、乳児の場合、ハチミツにボツリヌス菌が混入していると中毒を起こす恐れがある。旧厚生省は87年、一歳未満の子どもにハチミツを与えないよう通知を出した。
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